おさるの実験室

人生は実験だ

IT(ICT)とかコンピュータとかに弱いのはどうして?(3 of 4)

前回までのあらすじ

コンピュータとか、弱者にとっての武器だと思うのに、若い人や弱い人が意外とマスターしていない(しようとしていない)のはなぜだろう? と前から不思議だったという話。趣味(ビデオ編集)でも仕事(オフィス)でも、偉そうにしている大きな人と戦う武器なのにさあ。

  

いくら不思議だと思い続けても、現実は現実だ。ワタシの想像よりコンピュータに

弱い人たちがいるのだ。もちろん「自分の周囲」というサンプルが悪いのかも

しれない。あるいは自分のほうが元々はテクノロジー業界にいたので、

最低レベルに対する期待値が高いのかもしれない。

 

しかし一つ決定的だったのは、息子の周囲の高校生のテクノロジーへの感心の弱さ

である。これもサンプルの問題は残っているかもしれないが、とはいえどちらかと

いうと進学校であり、しかも理系教育(科学教育)をうたっている学校。

 

弱い人々がテクノロジーにコミットして行かないのは、そこに妥当なメカニズムが

あるからではないか? と考えざるを得なくなった。じゃあ一体そのメカニズムは

何なのだという疑問になる。

 

仮説的に今思っているのは、30代40代が強すぎる、少なくとも強すぎるように

その下の人々からは見えているからではなかろうか。 上の世代が強すぎて勝負に

ならん、と思って諦めているのではないか。

 

ワタシらの前後が76世代(1976年生まれ)とか言われ、KAYACとかミクシィとか

はてなとかGREEとかの人たちが続々。そのあとは81世代とか言うらしいんだけど、

こちらもランサーズ、ピクシブ、ユーザベース、nanapiなど続々。

 

脇道にそれるけれど、1976年生まれだと、ファミコンの洗礼を小学生で受け、

スーファミの洗礼を中高生で受け、プレステの洗礼を大学生で受けたぐらいの

ところでプレステとほぼほぼ同時にWindows 95、大学で理系ならunixをちょっと

使わされて、ハテナハテナとなっているころにちょうどGUIのコンピュータの

衝撃、ぐらいの感じ。こう言うのをデジタルネイティブというのかよくわからない

けど、遊びはコンピュータ、大学ではレポートもコンピュータ、プログラムをやれ

という圧力もまだ残っているころ。かつ、コンピュータによって圧倒的に何かが

変わっていく予感がした頃だった。

 

 

こういった「スゲー」人がちょっと上にいると、やる気が削がれるというか、

そこで勝負するのはやめておこう……という心境になってしまうのではないか。

 

いやいや、起業家みたいなすごい人がいるからと言って、そんな一握りの人たち

を意識して下の世代が行動するのか? という疑問は残る。

しかし周囲を観察し、冷静に考えてみれば、だ。

 

<続く>